こんにちは、ブログ「ふじチャリ散歩」運営者のふじチャリです。
富士山といえば「雪化粧」がトレードマーク。その麓にある富士市なら、冬はさぞかし雪が降るんだろう……と思われがちですが、実はこれ、大きな勘違いなんです!
2026年2月8日、富士市では珍しく数センチの積雪がありました。
「富士市でも雪って降るんだ!」
「えっ、積もるの何年ぶり?」
と驚いた方も多いはず。
今回は、富士市民なら知っておきたい「富士市の雪事情」を、気象庁の不思議なデータや過去の記録から徹底解剖します。
- 富士市で雪が「降る確率」と「積もる確率」
- 気象庁のデータが「///(データなし)」になっている驚きの理由
- 富士宮や御殿場とは決定的に違う「富士市の気候」
- 過去の「10cm超え」大雪はいつだった?
1. そもそも富士市で雪は降るのか?

2026年2月8日に珍しく雪が降りましたね。
結論から言うと、富士市(平野部)で雪が降ること自体、「年に数回あるかないか」のレアイベントです。さらに「積もる(積雪)」となると、数年に一度の「大事件」になります。
実際、気象庁の富士観測所のデータを見てみると、面白いことがわかります。
気象庁のデータが「///」のナゾ
気象庁の過去の気象データ検索で「富士」の統計データを見ると、降雪や積雪の欄がすべて「///」となっています。


富士市では雪が降らない…?
この「///」という記号、実は「観測を行っていない項目」であることを示しています。富士市で雪が降っても積もっても数字が出ないのには、ちゃんとした理由がありました。
実は、静岡県内で「積雪の深さ」を計測する専用の機械(積雪計)が設置されているのは、静岡市にある静岡地方気象台のみなのです。
富士市にある観測施設は「アメダス(地域気象観測所)」というタイプで、雨・風・気温・湿度は自動で計測していますが、積雪を測る装置は備わっていません。そのため、データ上は常に「///(観測なし)」という表示になるというわけです。
どれだけ大雪が降ってもアメダス富士の数値は動かない仕組みなんです。「データがない=雪が降らない」わけではなく、記録の仕組みに秘密があったんですね。
また、以前は気象台の職員さんが目で見て「雪」や「曇り」などの天気を判別していましたが、現在はそれも自動化されています。特殊な装置や気象衛星のデータを使って、ハイテクな方法で「今の天気」を判別しているそうですよ。
2. 富士宮・御殿場は「雪国」、富士市は「南国」?
富士山周辺の街でも、雪の降り方は全く違います。
「富士宮や御殿場は真っ白なのに、富士市に入った瞬間に雨になった」という現象、富士市民あるあるですよね。
これには2つの理由があります。
- 標高の差
富士市平野部は海抜0mに近い低地。標高が高い隣接市町に比べて気温が下がりにくいのです。 - 海の力(駿河湾)
温暖な駿河湾に面しているため、冬でも空気の温度が下がりにくく、雪が落ちてくる途中で雨に変わってしまいます。
同じ「富士山の麓」でも、富士市は周辺に比べて圧倒的に雪が積もりにくい「避難所」のような気候なのです。
3. 【歴史】数年に一度の「積もる日」の記録
めったに積もらない富士市ですが、過去には街がパニックになるほどの大雪もありました。
10年〜30年に一度の「サイクル」
今回(2026年2月)の雪は数センチでしたが、過去の「記憶に残る雪」を振り返ると、一定のサイクルが見えてきます。
- 2014年(平成26年)2月
記録的な大雪。富士市でも数cm〜場所によっては10cm近く積もり、交通が麻痺しました。 - 1984年(昭和59年)1月
富士市の資料に「9年ぶりの大雪」と記録されています。 - 1975年(昭和50年)頃
この時期も大きな積雪があったと推測されます。
- 降る: 年に1〜2回(舞う程度)
- うっすら積もる: 5〜10年に一度(2026年2月がこれ!)
- しっかり積もる(10cm前後): 20〜30年に一度
こうして見ると、今回の2026年の雪がいかに「貴重なシャッターチャンス」だったかがわかりますね。
4. 雪が降った時の「富士市民」の弱点
富士市は雪に不慣れなため、たった1〜2cmの積雪でも生活に大きな影響が出ます。
ここが危ない!富士市の雪
- スタッドレスタイヤ普及率の低さ
多くの人がノーマルタイヤのため、少しの積雪で坂道(特に富士山側への登り)が通行不能になります。 - 「潤井川」や「大淵」方面の凍結
平野部は溶けても、少し内陸に入るだけで路面がガチガチに凍ります。 - 歩行者の転倒
「雪の上を歩く技術」がないため、翌朝の通勤・通学で怪我をする人が続出します。
まとめ:富士市の雪は「たまに見るから美しい」
「富士市でも雪は降るのか?積もるのか?」という疑問への答えは……
「めったに降らないし、積もったらニュース! でも、20〜30年に一度は本気の大雪が来る」
でした。
2026年2月8日の雪は、まさにその「めったにない日」のひとつ。
雪に弱い富士市ですが、その分、雪化粧した街並みと富士山のコラボレーションは、他のどの街よりも神々しく感じられました。
次はまた数年後(あるいは十数年後)かもしれませんが、その時もまた、安全に気をつけながらこのレアな景色を楽しみたいですね!
