こんにちは、ブログ「ふじチャリ散歩」運営者のふじチャリです。
最近、各地で地震や噴火のニュースを目にすることが増えました。「もし今、富士山が噴火したら?」と考えたことはありませんか?
実は令和6年(2024年)3月、富士市の「富士山火山避難計画」が新しく改定されました。
昔のハザードマップの記憶で止まっている方は要注意です。「溶岩流の到達時間が早まった」「避難エリアの区分が変わった」など、知っておかないと命に関わる変更点が含まれています。
今回は、最新の計画書とQ&A資料を基に、いざという時の逃げ方と備えを分かりやすく解説します。
- 最新ハザードマップで判明した「溶岩流」の到達時間短縮
- 自宅はいつ逃げる?「第1次~第6次」避難エリアの確認
- 富士山噴火は「車で逃げる」が基本!その理由と注意点
- 降灰で車が動かない!?準備すべきゴーグルとマスク
【重要】最新ハザードマップで何が変わった?
一番の変更点は、これまでの想定よりも溶岩流が市街地に到達する予想時間が短くなったことです。
研究が進み、想定される火口の範囲が広がったことや、噴出する溶岩の量が増えたことで、被害想定がより厳しくなりました。
これに伴い、これまでは「噴火してから逃げれば間に合う」と思われていた地域でも、噴火前の段階(警戒レベル3や4)での早期避難が必要なエリアに指定されています。

「昔は大丈夫だったから」は通用しません。逃げ遅れゼロを目指すために、計画はより慎重なものになっています。
あなたの家はどこ?「6つの避難対象エリア」を知ろう
新しい計画では、富士市内を危険度が高い順に「第1次」から「第6次」までの6つのエリアに区分しています。自分の住んでいる町内会がどこに含まれるかによって、逃げるタイミングが全く違います。
第1次~第3次避難対象エリア(山側・北側)
- 逃げるタイミング
噴火前(警戒レベル3~4) - 対象
大淵、吉永北などの山間部や、火口に近い地域。
これらの地域は、噴火するとすぐに火砕流や大きな噴石が届く恐れがあるため、噴火の予兆があった段階で事前に避難を開始します。
第4次~第6次避難対象エリア(市街地・海側)
- 逃げるタイミング
噴火後(状況を見て判断) - 対象
市街地の多くの地域。
噴火が発生し、火口の位置や溶岩が流れる方向が特定されてから、危険がある場合のみ避難指示が出ます。



自分が「すぐに逃げるべきエリア」なのか「自宅で様子を見るエリア」なのかを知っておくことが、パニックを防ぐ第一歩です。
「どこへ」逃げる?溶岩流のパターンで避難先が変わる!
富士山が噴火した際、溶岩は北から南(海側)に向かって流れます。
そのため、避難の基本は「溶岩流の進行方向に対して横(東西)に逃げる」ことです。
流下パターンで判断する
火口ができる場所によって、溶岩が「潤井川」沿いを流れるのか、「富士川」方面へ流れるのかが変わります(パターンE~O)。
市の避難指示では「○○町内会の人は、東(沼津方面)へ逃げてください」といった具体的な指示が出ます。
広域避難の可能性
もし大規模な噴火で市内が危険な場合は、県内の他市町や、神奈川県、山梨県などへの「広域避難」も計画されています。
「車で逃げる」が基本だけど…渋滞したらどうする?
地震の時は「車を使わない」のが原則ですが、富士山噴火の場合は違います。
溶岩流から遠く離れた場所へ逃げる必要があるため、富士市では原則「自家用車による避難」としています。
しかし、ここで怖いのが「渋滞」です。全員が一斉に車で逃げ出すと、大渋滞が起きて誰も逃げられなくなってしまいます。
ここで重要なのが「時差避難」です。
第4次~第6次エリア(まだ危険が迫っていない地域)の人たちが、慌てて車を出さずに自宅待機することで、山側の人たちがスムーズに逃げるための道路を空けることができます。
もし車が使えない時は?
降灰が激しい場合や渋滞で動けない場合は、徒歩で逃げるしかありません。
Q&A資料によると、火山灰はガラス質の細かい粒子なので、目や喉を守るための「防塵ゴーグル」や「防塵マスク」の準備が強く推奨されています。



冬場ならスタッドレスタイヤも必須。降灰時はノーマルタイヤだとスリップして走れなくなるそうです。
溶岩だけじゃない!「火山灰」の恐怖と備蓄
溶岩が来ないエリアでも、生活を脅かすのが「火山灰」です。
たった3cm積もるだけで、二輪駆動の車は走行不能になると言われています。さらに、送電線ショートによる停電や、取水制限による断水も予想されます。
Q&A資料によると、大規模噴火の場合、溶岩流は最大で2ヶ月間も流出し続ける可能性があるとのこと。長期戦に備えて、以下の備蓄を見直しておきましょう。
- 水と食料(最低1週間分)
- 携帯トイレ(断水時に必須)
- 目張り用のテープ(窓の隙間から灰が入るのを防ぐ)
- 常備薬や予備のメガネ
まとめ
富士山の噴火は、地震と違って「予兆」を観測できる可能性が高い災害です。
だからこそ、正しい情報を知り、早めに行動することで命を守れる確率は格段に上がります。
「自分は大丈夫だろう」という正常性バイアスを捨てて、まずは市の公式サイトから最新のハザードマップをダウンロードし、家族で「マイ避難計画」を話し合ってみてください。
※本記事は、令和6年3月改定の「富士市富士山火山避難計画」および関連資料を基に作成しています。防災情報は更新される場合があるため、必ず最新の公式情報を確認してください。
