こんにちは、ふじチャリ散歩のふじチャリです。
「防災のために備蓄しなきゃ」と思いながらも、水は何本?食べ物は何日分?と考え出すと手が止まって、気づけば後回し。そんな状態が続いていませんか。
迷いやすいのは、目安がいろいろな場所に書かれているからです。
国の資料、静岡県のページ、富士市の冊子で、それぞれ少しずつ表現が違います。
この記事では、次の3点を一緒に整理していきます。
- 静岡県・富士市・国は、何日分を目安にしているのか
- 7日分とは、水・食料・携帯トイレでどれくらいの量なのか
- 無理なく続けられる、ローリングストックのやり方
先に結論を言うと、県も市も目安は「7日分(1週間分)」です。
大きな買い物を一度にするのではなく、今週・来週・今月と小分けにすれば、始めやすくなります。
なお、逃げるときに持ち出す「非常持ち出し袋」とは別の話です。ここでお話しするのは、自宅で過ごすための備蓄です。
1. 備蓄は結局、何日分あれば安心?県・市・国の目安は?
県も市も「1週間分」と示しています。国は幅を持たせて、最低3日分から1週間分としています。
| 出典 | 目安 | 対象 |
|---|---|---|
| 静岡県 | 7日分以上 | 水・食料・携帯トイレなど |
| 富士市 | 1週間分 | 水・食料・生活必需品 |
| 農林水産省 | 最低3日分〜1週間分(できれば1週間分) | 食品 |
「3日分では足りないの?」と思いますよね。国の資料では、災害後のライフライン(電気・水道・ガスなど)の復旧に、1週間以上かかるケースが多いと説明されています。
なので、静岡県と富士市は「7日分」を目安にしているわけです。
富士市では、最大で震度6弱から6強の揺れが想定されています(富士市「わたしの避難計画 作成ガイド」)。
物流が止まると、お店に行っても買えない状況が続くかもしれません。
備蓄の目安は、静岡県が7日分以上、富士市が1週間分、国が最低3日分から1週間分です。迷ったら「まず3日分、最終的に7日分」と考えると進めやすくなります。
2. 7日分って、水・食料・トイレでどれくらい?
1人7日分なら、水21L・食料21食・携帯トイレ35回分が目安です。静岡県が県民だよりで示している数字です。
この数字は、国の考え方とも合います。
水は1人1日あたり約3Lが目安とされているので、3L×7日で21Lです。食事は1日3食×7日で21食、トイレは1日5回ほどの計算で35回になります。
家族の人数が増えたときは、同じ数字を掛け算してください。
| 人数 | 水(7日分) | 食料(7日分) | 携帯トイレ(7日分) |
|---|---|---|---|
| 1人 | 21L | 21食 | 35回 |
| 2人 | 42L | 42食 | 70回 |
| 3人 | 63L | 63食 | 105回 |
| 4人 | 84L | 84食 | 140回 |
水を2Lのペットボトルで用意する場合、1人で11本ほどが目安とされています(政府広報オンライン)。4人家族なら44本という計算です。
私も備蓄を意識し始めたところで、まずはAmazonの「長期保存水」(2L×9本入り)を2箱置きました。合計36Lで、1人7日分の目安(21L)を超える量です。

製造日より5年保存可能のお水です。
「そんなに置く場所がない」と感じた方もいるかもしれません。置き場所は後の節で触れますので、まずは量のイメージだけつかんでおいてください。


1人7日分の目安は、水21L・食料21食・携帯トイレ35回分です。家族の人数を掛け算すれば、わが家の必要量が出ます。
3. 食べ物は何を選ぶ?「ローリングストック」ってどうやるの?
非常食をわざわざ買わなくても大丈夫です。ふだん食べているものを少し多めに持つ「ローリングストック」なら、無理なく続けられます。
農林水産省が紹介している方法は、とてもシンプルです。
- ふだんの食品を、少し多めに買い置きする
- 賞味期限の近いものから、ふだんの食事で食べる
- 食べた分を買い足して、一定量を保つ
「結局、何を買えばいいの?」という声も聞こえてきそうです。国が例に挙げているのは、次のような食品です。
- 主食:米、小麦粉、餅、乾麺など
- たんぱく質:魚や肉の缶詰など
- ビタミン・ミネラル・食物繊維:じゃがいも・たまねぎ・かぼちゃなど日持ちする野菜、野菜ジュース、ドライフルーツ、フルーツの缶詰、のりやひじきなどの乾物、フリーズドライのみそ汁
ごはんだけ、缶詰だけに偏らないよう、栄養のバランスも意識しておくと安心です。


特別な非常食は必須ではありません。ふだんの食品を少し多めに買い、食べた分だけ買い足す「ローリングストック」で、備蓄は自然に回ります。
4. 後回しになりがちな「トイレ」は、なぜ大事?
食べ物や水より先に困りやすいのがトイレだ、と静岡県は伝えています。
東日本大震災では、3時間以内にトイレへ行きたくなった方が約3割いたという例が、県民だよりで紹介されています。
断水すると、水洗トイレは使いにくくなります。そのとき頼りになるのが、袋に排せつ物を溜めて処理する「携帯トイレ」です。1人7日分で35回分が目安でしたね。
実は、備えている家庭はまだ多くありません。
静岡県のメールマガジンでは、7日分以上の災害用トイレを備蓄している家庭は、調査時点で約4%だったと紹介されています。
能登半島地震の後の調査では約20%に増えたものの、まだ少数派です。
「食べ物は考えたけれど、トイレは頭になかった」という方は、いちばん最初に足してほしい備えです。
使い捨てなので、ローリングストックとは別に、量を数えて用意しておくと安心です。
携帯トイレは、1人7日分で35回分が目安です。水や食べ物より後回しになりやすいので、備蓄の最初の一歩にしてください。
5. 電気やガスが止まったら、何が困る?
停電や断水が続くと、食事の準備・明かり・情報収集が一度に難しくなります。この3つに絞って備えるのが現実的です。
- 食事の準備:カセットコンロとカセットボンベ。ボンベは1人1週間で約6本が目安とされています(農林水産省の資料に基づく政府広報オンライン)。気温や使い方で変わるので、あくまで目安です。
- 明かり:懐中電灯やランタン。暗いと片付けやトイレも大変になります。
- 情報:携帯ラジオとモバイルバッテリー。防災情報の受け取り方は富士市の防災情報の受け取り方で比べています。
スマホや家電を動かす電気が不安な方は、小型ポータブル電源でできること・できないことも参考になります。
あわせて、冬は暖房器具や火の取り扱いにも気をつけたい時期です。火災の備えは住宅用火災警報器の交換と見分け方にまとめています。
備蓄は食べ物と水だけでなく、「食事の準備・明かり・情報」の3つで考えると抜けにくくなります。ボンベは1人1週間で約6本が目安です。
6. 家族の状況によって、備蓄は変わる?
変わります。乳幼児、高齢の方、食物アレルギーのある方などがいる場合は、国は少なくとも2週間分の備蓄を勧めています(政府広報オンライン)。
こうした家庭では、いつもの食事に近いものや、ミルク・おむつ・常備薬などの必需品を確認しておきましょう。
普通の食品が食べられないケースもあるので、7日分で足りるかは、わが家の事情で見直してみてください。
ペットがいるご家庭も、人の分だけでは足りません。避難所のルールや、ペットの備えはペット連れの避難ガイドで詳しく紹介しています。
乳幼児・高齢の方・食物アレルギーのある方がいる家庭は、国が少なくとも2週間分を勧めています。ペットの分も別に考えておきましょう。
7. 備蓄があれば、避難しなくても大丈夫?
自宅が安全なら、自宅で過ごす「在宅避難」という選択肢があります。ただし、避難が必要な場面では、備蓄があっても避難を優先してください。
富士市の「わたしの避難計画 作成ガイド」でも、地震のときの避難先の一つとして「自宅(在宅避難)」が挙げられています。
一方で、大雨や津波、火山の噴火などは、状況に応じて避難先や行動が変わります。
特に津波は、揺れを感じたらすぐ高い場所へ向かう必要があります。
避難ビルやタワーの場所は津波の避難ガイドで確認できます。噴火への備えは富士山噴火の避難計画を見てみてください。
備蓄は「家で過ごすため」だけでなく、避難先で過ごすときにも役立ちます。避難するかどうかは、市からの避難情報や自宅の安全を見て判断しましょう。
在宅避難は、自宅が安全なときの選択肢です。津波や避難情報が出たときは、備蓄より避難が先。備蓄は、どちらの場合にも役立ちます。
8. どこから手をつければいい?今週・来週・今月の3ステップ
7日分を一気にそろえようとしなくて大丈夫です。順番をつけて、小分けに進めましょう。
次の分け方はふじチャリ散歩の整理ですので、ご自身の生活に合わせて調整してください。
| 時期 | やること | ひと言 |
|---|---|---|
| 今週 | 水と携帯トイレをまず3日分そろえる | いちばん困りやすい2つから |
| 来週 | ふだんの食品を少し多めに買い始める(ローリングストック) | 缶詰・乾麺・日持ちする野菜など |
| 今月 | カセットボンベ・明かり・ラジオ・モバイルバッテリーを確認 | あるものを集めるだけでもOK |
| その先 | 3日分から7日分へ、少しずつ増やす | 家族の人数を掛け算して確認 |
置き場所は、「取り出しやすい場所に分散」がコツです。1か所にまとめると、そこが使えなくなったときに困ります。
玄関付近、寝室の近く、台所の近くなど、いくつかに分けておくと安心です。
あわせて、非常持ち出し袋の中身や、避難所リストは防災マップ・ハザードマップの見方にまとめています。
備蓄は「今週は水とトイレ、来週は食べ物、今月は明かりと熱源」の順で進めると続けやすくなります。置き場所は分散させましょう。
9. まだ確認できていないことは?どこに聞けばいい?
この記事では、公式に確認できた範囲だけを書いています。次の点は、確認できていません。
- 富士市の指定避難所に、どれくらいの食料・水が備蓄されているか
- 水・食料・携帯トイレの量について、富士市独自の細かい目安(市の冊子は「1週間分の水・食料・生活必需品」という表現)
- 静岡県ページの「水21L・食料21食・携帯トイレ35回分」は、ページ内の図の説明として掲載されている数字
確認したいときは、富士市の防災危機管理課や、静岡県の防災情報ページ、農林水産省の家庭備蓄に関するページを見てみてください。
よくある質問
- 備蓄はまず何日分から始めればいいですか?
-
国は最低3日分から1週間分としています。まず3日分をそろえて、少しずつ7日分に近づける進め方が現実的です。
- 水は1人1日どれくらい必要ですか?
-
政府広報オンラインでは、1人1日あたり約3Lが目安とされています。7日分で21Lです。
- 非常食を買わないとだめですか?
-
必須ではありません。ふだんの食品を少し多めに持ち、古いものから使う「ローリングストック」が勧められています。
- 持ち出し袋と備蓄は、どう違いますか?
-
持ち出し袋は、避難するときに持って逃げる最低限の荷物です。備蓄は、自宅や避難先で数日〜1週間ほど過ごすための量を指します。
- 賞味期限が近づいた備蓄品はどうすればいいですか?
-
ローリングストックなら、近いものから食べて、食べた分を買い足します。捨てずに回せるのが利点です。
備蓄が進んだら、次は「どんな情報をどこから受け取るか」と「逃げるときの動き」も確認しておくと安心です。






まとめ
備蓄は、静岡県が7日分以上、富士市が1週間分、国が最低3日分から1週間分と示しています。1人7日分で、水21L・食料21食・携帯トイレ35回分が目安です。
特別な非常食は必須ではなく、ローリングストックなら、ふだんの食品で回せます。最初の一歩は、水と携帯トイレをそろえることからで十分です。
まずは「今週は水とトイレ」。それだけで、わが家の備えはぐっと進みます。
参考にした情報源(最終確認日:2026年11月3日)
- 静岡県「命と暮らしを守る わが家の地震対策」(県民だより2026年9月号):https://www.pref.shizuoka.jp/kensei/pr/johoshi/kenmin/1080800/1085288/1085290.html
- 静岡県「備えてた 過去の私に ありがとう」(しずおか防災だより):https://www.pref.shizuoka.jp/kensei/pr/johoshi/kenmin/1061761/1069819/1069824.html
- 静岡県防災メールマガジン第61号(令和7年2月5日):https://www.pref.shizuoka.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/029/997/mailmagazine61.pdf
- 富士市「わたしの避難計画 作成ガイド」:https://www.city.fuji.shizuoka.jp/documents/14863/watahina_guide.pdf
- 農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド」:https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/foodstock/chapter01.html / https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/foodstock/chapter02.html
- 政府広報オンライン「何をどれだけ?食べながら備える食品の家庭備蓄」(2026年7月):https://www.gov-online.go.jp/article/202607/radio-3664.html
