こんにちは、ふじチャリ散歩のふじチャリです。
地震のとき、家の中でいちばん身近な危険は、倒れてくる家具です。
富士市には、自分では家具を固定しにくい世帯を支える「家具固定推進事業」があります。
- 市の事業は、家具の取付け手数料が無料です。ただし固定器具の代金は自己負担です
- 対象は、満65歳以上の人だけで暮らす世帯と、障害者手帳1・2級、療育手帳、要介護3〜5のいずれかの人を含む世帯です
- 固定してもらえるのは、たんす・食器棚・冷蔵庫・テレビなどの大型家具や家電4点までです
- 受付は令和9年1月末日までです(市の案内)。審査に約3週間かかるので、早めの申込が安心です
- 対象外の人は、自分で固定します。L字金具が最も効果的で、賃貸ならポール式とストッパー式の組み合わせがあります
この記事でわかること
- 富士市に家具固定の支援はあるか、対象かどうか
- 費用の目安と、申込から取付けまでの流れ
- 賃貸での注意点と、申込前のつまずきポイント
- 対象外の人が自分で固定する方法と、器具の選び方
- 家具固定のほかにやっておきたい地震対策
1. 先に結論:補助金ではなく「取付けを無料で代行してくれる事業」
富士市の事業は、お金がもらえる補助金とは少し違います。
市が案内している内容は、固定器具の取付け手数料が無料になるというものです。
器具そのものの代金は、申請した人が払います。
取付けに来るのは、市が派遣するシルバー人材センターです。
事前に家を訪ねて取付け場所を調べ、費用を見積もってから取付けます。
なお、器具代への助成があるかどうかは、市のページでは確認できませんでした。申込の前に、窓口へ電話で聞いておくと安心です。
2. うちは対象? 1分チェック
対象は「自ら家具を固定することが困難」な世帯で、次のどちらかに当てはまる場合です。
| 区分 | 対象になる世帯 |
|---|---|
| ①高齢者のみ | 満65歳以上の人だけで構成される世帯 |
| ②障害・要介護 | 身体障害者手帳1・2級の人、療育手帳の交付を受けている人、介護保険の要介護3〜5の認定を受けている人のいずれかを含む世帯 |
②の身体障害者手帳は、内部障害の場合、腎臓機能障害と呼吸機能障害のみが対象です。②の世帯は、手帳や被保険者証の写し(表面全体)を申請書に添えます。
たとえば、65歳以上のご夫婦だけの世帯や、お一人暮らしの高齢の方は①にあたります。
同居の家族に65歳未満の人がいる場合は①にならないため、②に当てはまるか、あるいは窓口に確認してください。
申請書には、家具を自分で固定するのが難しい理由を、技術的・時間的・費用的・その他から選ぶ欄があります。
3. 何をしてもらえる? 費用はいくら?
内容を表にまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 固定できる数 | たんす・食器棚・冷蔵庫・テレビなどの大型家具や家電、4点まで |
| 取付け手数料 | 無料 |
| 固定器具の代金 | 自己負担(下地の材料費も含む) |
| 場所 | 富士市内の住まい |
固定器具の参考価格
市のページには、次の参考価格が載っています。
| 器具 | 参考価格 |
|---|---|
| L型固定金具 | 約600円 |
| ベルト式固定器具 | 約1,600円 |
| ポール式固定器具 | 約2,500円 |
| 冷蔵庫用固定具 | 約2,000円 |
たとえば、たんすと食器棚にL型金具を1つずつ、テレビにベルト式、冷蔵庫に冷蔵庫用の固定具を1つずつ使う場合を、単純に足すと約4,800円です。
ただし、これは参考価格を足しただけの目安です。
家具の大きさや必要な個数、下地の材料費で変わります。実際の金額は、事前訪問調査の見積りで決まります。
4. 申込から取付けまでの流れ
流れは次の6ステップです(市の案内どおり)。
- 申請書を提出する:申請書は市のサイトからダウンロードできます。各地区のまちづくりセンターにも置いてあります
- 決定通知を受け取る:審査の結果は約3週間後に届きます
- 訪問調査の日程を決める:市が派遣するシルバー人材センターから電話があります
- 事前訪問調査を受ける:取付け場所を調べ、費用を見積もります
- 固定器具を取付けてもらう
- 固定器具の代金を支払う
提出先と受付時間
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提出先 | 防災危機管理課(消防防災庁舎3階)または各地区まちづくりセンター |
| 受付時間 | 土・日・祝日を除く 8時30分〜17時15分 |
| 受付期間 | 令和8年4月から令和9年1月末日まで |
| 電話 | 0545-55-2715(防災危機管理課 防災対策担当) |
申込の目安(ブログ側の見立て)
受付は令和9年1月末日までです。
ただし、決定通知まで約3週間、その後に訪問調査と取付けが続きます。
年明けの申込だと、取付けは受付期間より後にずれ込むかもしれません。
期間後の扱いは市のページで確認できていないため、年内か年明けすぐに出しておくと安心です。
5. 申込前にここだけは確認を(つまずきやすい点)
申請書の注意事項から、気をつけたい点を整理します。
- 賃貸住宅は家主の承諾が必要です。申請書に、家主の住所・氏名・電話番号を書く欄があります
- 住まいの状況によっては、器具を取付けられないことがあります
- 取付け後に家具を動かしたり器具を外したりするのは、申請者の責任です
- 固定すると倒れにくくなり、倒れるまでの時間も稼げますが、倒れるのを完全に防ぐものではありません
- 申請書には、住民基本台帳を市が調べることへの同意欄があります
- 申請書は市の最新版を使ってください。申請書の記入例は過去の日付のものが残っているため、記入例と実際の書式が違うことがあります
もう一つ、家具の置き場所も見直しておきましょう。
市は、避難通路や出入口の周辺に、倒れたり動いたりしやすい家具を置かないようすすめています。
6. 対象外の人は? 自分で固定する方法
対象外でも、家具固定はできます。使う器具によって、効果や向き不向きが違います。
器具の比較
| 器具 | 特徴 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| L型金具 | ネジで壁に固定する。東京消防庁は、効果が最も高い方法としている | 持ち家で、壁に下地(柱や間柱)がある場所 |
| ポール式(突っ張り棒) | 天井と家具の間に突っ張らせる | ストッパー式と組み合わせて使う |
| ストッパー式 | 家具の手前下などに取付け、移動や転倒を防ぐ | ポール式との組み合わせ、家具の幅全体に敷く |
| ベルト式 | 家具と壁をベルトでつなぐ | テレビや、背の低い家具 |
| 冷蔵庫用 | 裏側の取っ手に固定ベルトを通すのが一般的 | 冷蔵庫(詳細はメーカー・販売店に確認) |
壁を傷つけたくない賃貸のとき
東京消防庁は、壁に穴を開けられないときは、ストッパー式とポール式を組み合わせるよう案内しています。
ネジ固定と同等の効果が得られるとされています。賃貸では、先に家主へ確認してから取りかかると安心です。
固定するときの小さなコツ
東京消防庁の資料と市の案内から、コツを集めました。
- L型金具は、柱や間柱など、しっかりした部分にとめます
- ポール式は、できるだけ奥に付けます
- 柱が見えない壁は、叩いて音の違いで間柱を探すか、下地探知センサーを使います
- 開き戸は、とめ金具をつけます(中の物に押されて開きやすいため)
- 重い物は低い所にしまいます
- 冷蔵庫の上など、倒れやすい場所に物をのせません
7. 家具固定のほかにやっておきたい地震対策
家具を固定しても、危険がゼロになるわけではありません。市は、次の対策もすすめています。
- ガラス飛散防止フィルムを貼る
- 寝室や廊下に、物を置かない「安全スペース」をつくる
- 寝る場所や座る場所には、なるべく家具を置かない。置くなら背の低い家具にする
- 窓際に、重い物や落ちやすい物を置かない
- つりさげ型の照明は、四隅をひもやチェーンでとめて揺れを抑える
- ガラス片に備えて、厚手の手袋や底の厚い履物を置いておく
東京消防庁によれば、地震のけがの原因の約30〜50%は、家具類の転倒・落下・移動でした。家具が倒れて火の元に落ちれば火災に、出入口をふさげば逃げ遅れにもつながります。
家具を固定したあとは、家そのものの耐震も見直したいところです。耐震補助まとめで、診断から補助までの流れを整理しています。
自宅がどんな災害に弱いかは、防災マップ・ハザードマップの見方で確認できます。海沿いにお住まいなら、津波は何分で来るかも確かめておきましょう。
揺れのあとの停電に備えるなら小型ポータブル電源の記事、ペットがいるご家庭はペット連れの避難ルールも参考になります。
地震のあとの火災に備えるなら、感震ブレーカーの補助も使えます(上限3万円。対象は分電盤タイプのみで、申請は工事の前です)。
8. よくある質問
- 器具代も補助されますか?
-
市のページでは、取付け手数料が無料で、器具代は自己負担と案内されています。器具代の助成は確認できていません。
- 一人暮らしの高齢者でも使えますか?
-
満65歳以上の人だけで構成される世帯なので、対象にあたります。
- 同居の家族が65歳未満でも使えますか?
-
①の「65歳以上の人のみ」には当てはまりません。ただし、家族に障害者手帳1・2級、療育手帳、要介護3〜5の人がいれば、②の対象になる場合があります。個別の事情は窓口に確認してください。
- 5点以上、固定したいときは?
-
市の案内は「4点まで」です。それを超える分の扱いは、確認できていません。窓口に聞いてください。
- 賃貸住宅でも申し込めますか?
-
申請書に家主の承諾欄があり、賃貸住宅では事前に家主などの承諾を得るよう書かれています。
- 申込から取付けまで、どのくらいかかりますか?
-
決定通知まで約3週間と案内されています。そのあとの調査・取付けの日程は、シルバー人材センターとの調整になります。全体の期間は、確認できていません。
- 令和9年2月以降も受付はありますか?
-
市のページの受付期間は「令和8年4月から令和9年1月末日まで」です。それ以降の実施は、確認できていません。市の最新情報を見てください。
- 固定すれば、家具は倒れませんか?
-
申請書の注意事項には、倒れにくくなり、倒れるまでの時間を稼げるが、完全に防ぐものではないと書かれています。
9. 問い合わせ先
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 窓口 | 富士市 危機管理室 防災危機管理課 防災対策担当(消防防災庁舎3階) |
| 電話 | 0545-55-2715 |
| 受付時間 | 土・日・祝日を除く 8時30分〜17時15分 |
家具の次は、家そのものと避難の備えも確認しておきたいところです。耐震補助と、ハザードマップの記事を続けて読むと、家の備えが一通りそろいます。


まとめ
- 富士市の家具固定推進事業は、取付け手数料が無料、器具代は自己負担です
- 対象は、65歳以上のみの世帯、または障害者手帳1・2級、療育手帳、要介護3〜5の人を含む世帯で、4点までです
- 受付は令和9年1月末日まで。審査に約3週間かかるので、早めの申込が安心です
- 賃貸は家主の承諾が必要です。固定は「完全に防ぐ」ものではなく、倒れにくくする対策です
- 対象外の人は、L字金具を中心に自分で固定できます。賃貸なら、ポール式とストッパー式を組み合わせます
遠くに暮らす親の家や、ご近所の高齢の方にも、この事業のことを伝えてみてください。
迷ったら、まず防災危機管理課(0545-55-2715)へ電話で聞くのが早道です。
出典・最終確認日
最終確認日:2026年10月24日
